普段コンビニやスーパーでの買い物の百円・千円とは違い、マンションの価格は○百万・○千万という金額です。それゆえすぐに「売ります」「買います」とはできないもの・・・悩んで当然です。マンションをはじめとする不動産は金額が金額であり、また「買った」ことはあっても「売った」経験が少ない、または無い方も多いので躊躇するのです。
さて、こちらのサイトではそのマンションをどうにかするための解決策を具体例から「売る」or「貸す」or「現状維持」の中からどれを選択したらよいかを決断するため、ご覧になっているあなたへ少しでもヒントになればと思い立ち上げました。考えているだけでは何も変わりません。真剣に考えて3日以上経っても気持ちが変わらないのであれば、解決するための計画をして即実行へと移しましょう。そうすれば今感じているモヤモヤ感が早く解消され、新しい良い変化が生まれてくることでしょう。ぜひ行動を起こしてください。
中古マンションを売るべきか貸すべきか悩んでいるのは・・・
などの理由ではないでしょうか。
結論から言うと、売った方が良いです。なぜなら、第一に今ご自身が「マンションをどうにかしたい」というモヤモヤ感と「できれば早くスッキリしたい」という気持ちが強くあるからです。賃貸や現状維持ではいずれににせよ今のマンションについて考えなければならないので売った方が良いと思います。
それでは上記@〜D具体例について考えられることを見ていきましょう。
これらの場合は住み替えになり、通常は(資金が潤沢にある方を除いて)売却した資金を次の新居へ充当することになると思います。よって、「売る」という選択肢になります。
但し、売却しても住宅ローンが残ってしまう方は(残ったローンを返済する目処が付く方を除いて)一旦「現状維持」を選択し、そのときに備えて今後の計画を立てましょう。具体的には簡単にでも現在と返済が進んだ将来の
(売却時の)マンション価格−(売却時の)住宅ローン残債 < 手元に残る金額
を試算(※)してみることです。よって今は「現状維持」であっても現在の査定価格や周辺の売却事例を調べるという行動をし、現状把握と不動産売却方法の感覚をつかんでおきます。
※売却時には不動産会社・司法書士への手数料や税金等の別途費用がかかります。
なお補足として売却する方は、自己の居住するマンションの住み替えの場合は税金の控除がありますのでぜひ活用しましょう。その時にその方の事情によって税制がが変わりますので、詳しくは税理士さんと相談することをおすすめします。
自分が子で親1人が住んでいたマンションを相続し、自分は別の住まいがあるとします。よって相続したマンションには住む予定はありません。その場合マンションを「売る」または「貸す」の選択肢になりますが、それぞれのその後予想されるTO DO リストや流れを書き出してみました。
とザッとではありますがリストアップしてみました。ご覧の通り、「貸す」場合は大家となるあなたがしなくてなならないことがたくさんあります。いくら専有部分の管理を不動産会社にまかせても、設備などの不具合があれば大家が費用を負担して修理や交換をしなくてはなりません。不動産会社にそのまま丸投げすればその分だけ工事費用以外の手数料も加算されて請求が来ますし、自分で手配して工事をすると費用は不動産会社に依頼するよりは安くなりますが入居者への連絡・立会・確認等現地へも赴いたりしてかなり手間がかかります。
さらにマンションを保有していると、固定資産税やマンション全体の管理費・修繕積立金がかかってくるので、それらを家賃から差し引いたりすると残りがほとんどなくなるか、もしかするとマイナスにもなっているかもしれません。その辺りのことも試算して考えなくてはなりません。あと忘れてならないのが、家賃収入を得たら1月〜12月までの一年間の収支を年明け後の2月〜3月に確定申告をしなければなりません。
その他にも最低年1回の定期総会に出席や理事会参加などを住んでも居ないのにマンションによってはやらなくてならないかもしれません。
と、このように「貸す」という選択肢をした場合は、すでに大家業をしていて戸数もかなり持っていたり、大家業をこれから始めたいという意欲のある方以外はかなりの手間を感じ、マンション1戸、数戸だけを保有するというのはおすすめしません。
上記(イ)と同上。
上記(イ)と同上。なお、転勤した後数年後に戻ってきて同じマンションに住みたい場合は期間を定めた定期借家契約で賃貸に出すという方法もあります。詳しくは募集依頼する不動産会社さんより説明を必ず受けてください。
数年後に戻ってきて同じマンションに住みたい、他の人が住んだ後に入るのはイヤという方は先述した毎年の固定資産税がかかること、毎月のマンション全体の管理費・修繕積立金等がかかること、空き家の場合は室内を締め切ったままで設備を使用しない期間が長くなるため、全体的に室内が傷むことなどをを考慮してであればその選択も良いでしょう。
以上のことから手間やマイナス面を考えると売った方が良い結論に至ります。
おしまいに、再度不動産は金額の大きい取引になるので早計に判断せず、試算して計画を立てましょう。特に売却しても住宅ローンが残ってしまう方はそのときに備えて今から準備します。
いずれにせよ、今のマンション価格を知っておくことはとても重要です。
価格を知ることは売却時はもちろん、貸す場合も家賃をいくらに設定する際に必要ですし、現状維持であっても今後に備えて計画をたてる上でも必要です。とりあえず下記の2点を行い、プロと自分の考えにどのような違いがあるか検証しておきましょう。
不動産査定サイトを利用して数社へ査定依頼することで大体の売却可能金額幅がわかります。また、過去の同じような条件(間取りや地域など)の成約事例も教えてもらえます。
不動産情報サイトのアットホームやホームズなどで地域を絞って「買う」「借りる(賃貸)」を検索して情報を自分自身でも見ておきましょう。同じような立地や間取りで相場を知っておくことは重要です。
さらに、国土交通省の土地総合情報システムというサイトから「不動産取引価格情報」や「地価公示・都道府県地価調査」を調べておきましょう。特に今住んでいるマンション内で過去に売却の成約事例があれば他のマンションより比較しやすく、とても参考になります。
但し、売却事例は売主さんの事情や社会情勢によって変化しますので、必ずしもそれら成約事例よりも下にあなたのマンション売却価格を設定しなければならないわけではありません。その辺りも査定を依頼した不動産会社数社からの客観的なプロの意見と自分との意見を比較することで良い検証となります。
売るべきか貸すべきか悩んでいるのなら、まずは下記の2点から行動を起こしてみましょう。
そうすることで現状のマンション価格を知ることができ一歩先に進めます。
数字(金額)は明確な資料です。これをもって自分は売却するのか賃貸に出すのか今は現状維持かを選び、家族に説明&相談をし、最終的な自身の決断をして、次へと進むと良いでしょう。
行動すると今まで知らなかった、分からなかった気付きが得られます。このサイトがあなたの人生設計にとって少しでもプラスとなれば幸いです。